供養

2019年のお彼岸は? 意味や過ごし方 お盆との違いについて

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夫の実家から「お彼岸だから、いらっしゃい」とお呼ばれされたら。

ある日、夫の実家から「お彼岸になったら、孫をつれてお参りにいらっしゃいよ~。」と連絡が入りました。
お彼岸・・・・。言葉は知っていますが、お彼岸っていつだっけ?
知っているようで、意外と知らないお彼岸についてまとめてみました。

2019年 春と秋のお彼岸はいつからいつまで?

私、お彼岸って春分の日や秋分の日の事だと思っていました(汗)。
お彼岸は春分の日や秋分の日を中日とした前後3日間の合計7日間、この期間になります。

スケジュール

春分・秋分の日は1948年に国民の祝日に制定されましたが、毎年この祝日の日は変わるって知っていましたか?
(因みに、2020年の春分の日は3月20日(金)・秋分の日は9月22日(火)となります)
春分・秋分の日は、昼と夜の時間が同じ長さになる日であり、その日がいつになるのかは、国立天文台が公告しています。しかも、毎年2月に翌年の春分・秋分の日を公告するので、2019年時点では、2021年以降の春分・秋分の日はまだ公告されていないのです。

お彼岸の由来は?

なぜ、春分・秋分の日がお彼岸期間になったのでしょうか?
調べれば調べるほど仏教の深さに魅了されます。諸説ありとの事ですが、私はこう理解しました。(今度、お墓参りに行ったらお寺さんにも聞いてみようと思います。)

お彼岸は極楽浄土を拝むことができる?!

さきほど、春分・秋分の日は昼と夜の時間が同じ長さになる日と案内しましたが、それはつまり、太陽が真西に沈む日という事になります。
そして、真西には阿弥陀様の極楽浄土(彼岸(ひがん))があり 私たちが生きるこの世(此岸(しがん))と極楽浄土(彼岸)が最も近くなる日に、沈む太陽の先に極楽浄土を拝むことができるよとの教えが、お彼岸の由来との説があります。

お彼岸のお参りは日本特有の仏教行事

お彼岸のお参りは、日本人が昔から行っていた慣習と仏教が結びついてできた、日本だけの行事だって、知っていましたか?
古来の日本人は、農耕が始まる春分の日に豊作を太陽に祈願する慣習(日願(ひがん))がありました。この日願と仏教の彼岸の教えが結びついた事でお彼岸が成立し、ご先祖様をおまつりする行事になったと考える説があります。
平安時代には宮中でお彼岸の法要を行っていたという記録があると知ると、いにしえから続く伝統行事に参加する機会でもあるのかと、壮大な思いに駆られます。

お彼岸の作法って?

私の実家ではお彼岸参りを行う機会がなかったので、お彼岸のお参りって何か特別な儀式があるのか?調べてみると、お寺さんによっては、宗派を問わずお檀家さんをお招きして彼岸会の法要を行っているところが多いようです。
義母に聞くと、毎年お彼岸の前にお寺さんから彼岸会のご案内が届くそうです。ただ、夫の実家では彼岸会には参加せずお塔婆だけ依頼して、家族だけでお墓参りをしているとの事。昨年はお彼岸の時期に義父が入院していた事情もあり、お仏壇に手を合わせてお参りしたわよー。と、我が家は儀礼的にしっかり行うというより、その時の家族の状況に応じて柔軟に対応しているようでした。
周りの友人も、家族の意向やその年の状況に応じているようです。

お参りの作法

今年の我が家は、お彼岸に家族でお墓参りに行くことが決まりました。
服装も喪服の必要はないとの事なので、お墓掃除のしやすい地味目な色合いの普段着で行く予定です。
四十九日や一周忌のように、ご仏前を包んで持っていこうか?夫と相談をしたところ、「孫に会う口実で誘っているかもしれないし(笑) 逆に気を使わせてしまうと悪いから、いらないだろう。」との事で、今回はご仏前の持参はしません。
もし持参するとしても、3,000円~5,000円が相場となっているようですね。

お供え物の作法

お彼岸のお供え物は「ぼたもち」と「おはぎ」が一般的ですよね。
呼び方はちがいますが、あんこやきな粉をまとった和菓子です。
春は牡丹(ぼたん)の花から「ぼたもち」で、秋は萩(はぎ)の花から「おはぎ」と呼びます。
材料のあずきには、「魔(ま)をはらう」という厄払いの意味合いもあり、お彼岸に「ぼたもち」や「おはぎ」を食べると縁起が良いといわれます。

夫の実家にお供え物を持参するなら

お彼岸のお参りに行くのであれば、供養の気持ちを込めてお供え物を持参しようと思っていますが、一般的にお供え物として用意する「ぼたもち」だと、義母も用意しているかもしれないので、ここはかぶらないように気を付けたいところです。
デパートで相談すると、果物や個包装のお菓子などお供えした後に「おさがり」としてみんなで分けられるものや、お供え物を持参する家族が知っているご先祖様が好きだったもの(我が家なら、義父が好きだったビールやワインがすぐに思いつきました。)を用意する事をおススメされました。
一度、義母とも相談してみようと思います。

ABOUT ME
桑原 侑希
桑原 侑希 大手葬儀社にて、10年以上葬儀業に従事し約2000件の葬儀を行ってきました。葬儀のことは勿論、ご葬儀までの終活の相談や、葬儀が終わった後のご供養方法、各種手続きについての相談を受ける内に、その道のエキスパートに。皆さんの葬儀・終活にまつわる「なぜ?」にお答えします。
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