葬儀

2019年 ゴールデンウィーク(GW)10連休 にお葬式はできるのか?

2019年のゴールデンウィーク 10連休にお葬式は行えるのか?

新元号「令和」を迎える2019年のゴールデンウィークは、10連休の長いお休みになりますが、お葬式は行えるのでしょうか?
葬儀社は365日対応しているので、病院などで逝去した場合のお迎えも対応してくれますし、多くの火葬場がお休みとなる、友引(4月28日(日)・5月4日(土))以外はお葬式が行えます。

ゴールデンウィーク中のお葬式で気をつけたいこと

ただし、ゴールデンウィーク中にお葬式を行う場合、注意すべき点もあります。

菩提寺の都合もお葬式の日程決めには影響する

菩提寺と呼ばれるお付き合いのあるお寺さんがいる場合、お葬式の日程は菩提寺の都合も確認した上で決まります。
ゴールデンウィーク中は菩提寺が既に法要の予定が決まっていたりするので、家族が希望する日程で、お葬式が出来ない可能性があります。

訃報連絡が行き届かないことも

会社勤めの方が亡くなった場合、ゴールデンウィーク中に休業する職場には訃報をお伝え出来ない可能性があります。また、友人や親族への訃報連絡でも、長期の海外旅行に出かけていて連絡が取れないかもしれません。
このような状況でお葬式をゴールデンウィーク中に終えた場合、後でご自宅へお参りに来る人が後を絶たず、家族の気が休まらなくて困ったというケースもあります。

僕は、連休や年末年始で訃報連絡が行き届かない場合、ご家族にこんなアドバイスをします。  亡くなった方がご高齢で家族葬をお考えの家族・・・ 連絡がつく親族には訃報は伝えますが、連絡が取れない親族がいたり、長期のお休みで既に予定がある方もいるかと思うので、ご葬儀は家族のみで行い、後日四十九日法要でご親族に集まってもらう事で了承をとり、ご葬儀を行います。  亡くなった方が現役の会社員など、親族以外にも訃報連絡をすべきであろうご家族 中途半端に訃報が伝わると混乱するので、全ての訃報連絡をストップし、家族のみでご葬儀を行います。 葬儀が終わってから訃報連絡を行います。 親族には四十九日法要で集まって貰い、友人や会社関係の方には、お別れ会の場を設けます。

費用負担が高額になったり手配の手間がかかったりする

ゴールデンウィーク中のお葬式は平日に行う場合より費用負担が高額になったり、各種予約手配の手間がかかったりするかもしれません。

宿泊の手配が難しい

ゴールデンウィーク中は観光客の宿泊予約と重なるので、宿泊施設の空きが少なくなります。また、この期間は宿泊料金も高額になります。
もし、遠方からくる親族などがいて、宿泊を必要とする場合には、お葬式をする式場でも宿泊が出来るかどうか確認しておくとよいでしょう。
または、一日葬と呼ばれる通夜を行わず1日でお葬式を執り行うスタイルを考えても良いかもしれません。(ただし、事前に菩提寺の了承を得る必要があるなどの諸条件があるので、葬儀社の人に相談しましょう。)

タクシーやハイヤーは早めの予約を

菩提寺の中には式場までの送迎でハイヤーを望む方や、ご高齢な家族の移動手段としてタクシーを利用する事があるかもしれませんが、ゴールデンウィーク中は平日より日中のタクシー利用が増えるので、車道や駅でタクシーをひろう事が難しくなります。
葬儀社の人に相談すればスケジュール表を出してくれます。それを元にタクシーやハイヤーが必要な場合は、早めに手配をしておくと良いでしょう。

2019年のゴールデンウィークはATMも注意が必要

お布施やお葬式を行う式場の費用は、お葬式の当日に現金でお渡しやお支払いをします。(目安として、お布施が30~100万円、式場の費用は5万円~30万円とも言われます。)
しかし、ゴールデンウィーク中は、現金の用意も注意が必要かもしれません。
ゴールデンウィーク中は、銀行や郵便局もお休みとなります。ATMは通常通り使用可能ですが、時間短縮する金融機関もあるようです。
また、金融機関がATMへ現金を補充する業務はお休みとなるので、機械によっては引き出せる現金がATMに残っていなくて使えない事もあるのでは?と言われています。

参考:10連休(2019年4月27日(土)~5月6日(月・休))期間中における配達、郵便局等の窓口及びATMの営業等について
https://www.post.japanpost.jp/notification/pressrelease/2019/00_honsha/0227_01_01.html
出典:JP日本郵政グループ

参考:改元・10連休に関わる各種対応について
https://www.bk.mufg.jp/kaigen/
出典:三菱UFJフィナンシャル・グループ

参考:みずほ銀行・みずほ信託銀行における改元・10連休に関わる各種対応について
https://www.mizuho-fg.co.jp/release/20190207release_jp.html
出典:みずほフィナンシャルグループ

参考:ゴールデンウィーク営業のご案内
https://www.smbc.co.jp/kojin/time/index.html
出典:三井住友銀行

亡くなってからお葬式まで日程が空いても大丈夫

お葬式(火葬)は、亡くなってから何日以内でやらないといけないという決まりはありません。宗教的にも、早くお葬式をしないと成仏できないなどの供養に差し障りはないので、慌ててお葬式をやる必要はありません。
今ではご遺体の状態を保つ処置技術が進んでいて、冷蔵の安置施設であれば約1週間、エンバーミングと呼ばれる特殊な薬液を体内に循環させる処置を行い、冷蔵の安置施設を利用すると、約1か月は状態を保つ事ができると言われています。
(ただし、亡くなった方の病状や死因によって前後するので、葬儀社の人にご遺体の状況を確認してもらった上で、どれくらいの猶予があるのかを判断してもらってください。)

まとめ

ゴールデンウィークであっても葬儀を行うことはできますが、菩提寺との日程調整や、訃報連絡が行き届かない心配、参列者の宿泊や移動手段の確保が難しく、費用も高額になるかもと、普段以上にお葬式の取り仕切りが面倒になるかもしれません。
しかし、そこを上手くフォローするのが、専門家である葬儀社の務めだと思います。
葬儀の日程調整でお困りの方は、何を優先するのか考えを今一度整理し、葬儀社へ問い合わせて、意見・アドバイスを聞いてみてはいかがでしょうか。

ABOUT ME
桑原 侑希
桑原 侑希 大手葬儀社にて、10年以上葬儀業に従事し約2000件の葬儀を行ってきました。葬儀のことは勿論、ご葬儀までの終活の相談や、葬儀が終わった後のご供養方法、各種手続きについての相談を受ける内に、その道のエキスパートに。皆さんの葬儀・終活にまつわる「なぜ?」にお答えします。
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