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夫の実家のお墓参り「常識知らず」って言われたくない
昨年、義父が亡くなってから お寺さんにお墓参りに行く機会が増えました。
生前、義父は孫の娘が会いに行くと「大きくなったな~」と成長を喜び、可愛がってくれていたので、娘は今でもおじいちゃんが大好き。今でも「じいじに会いに行くよ」と言うと、娘は喜んでお墓参りに行き手を合わせています。
今でこそ、日常的にお墓参りを行うようになりましたが、初めて夫の実家のお墓参りに行く時は、お参りの作法が曖昧で「常識知らず」って思われないかと心配でした。
今回は、お墓参りについてまとめてみました。
服装はどうしたらいいの?
納骨や四十九日法要・初盆など法事法要後のお墓参りでなければ、カジュアルな服装でOKです。(お墓参りには他の家の方もいらっしゃるので、派手な色やデザイン・露出を控えるなど配慮があれば、問題ありません。)
お墓の掃除を行うので動きやすい服装で、墓地の砂利や芝生で転ばないように足元も歩きやすい靴を選ぶと安心だと思います。
子供は注意 虫除け対策を!
義母からのアドバイスで「なるほどな」と思ったのは、“虫除け対策”です。
梅雨時期~初秋にかけてお墓では蚊がプーンと飛び回っている日もありますが、お墓参りで殺生は避けたいですよね。虫よけスプレーで刺されないように、しっかりガードしておきましょう。
お墓参りに必要な持ち物は?
お墓参り道具は ①掃除に必要なもの ②お参りに必要なもの を用意します。
お寺さんや霊園によっては必要な物を取り揃えて、貸出や販売をしている場合もあるので事前に調べておけば、安心です。
①掃除に必要なもの
②お参りに必要なもの
お墓参りの手順は?
お墓参りの手順は「絶対こうでなければいけない」という正解はなく、家族のお墓・友人のお墓など行く先の家族の考えや、宗派・地域によって違いはあります。ここでは、基本の流れや一般的な作法をご案内します。
お参りの前にご挨拶を
到着したら、霊園なら管理事務所へ、お寺さんなら本堂へ一礼をしてご住職がいらっしゃるなら一言ご挨拶されると丁寧です。お忙しいのにお声がけしてはと、遠慮される方もいらっしゃいますが、故人のお墓の近くにいて見守ってくれている方々ですので、日頃の感謝を伝える意味でも礼を尽くしておくと良いでしょう。
まずは お墓の掃除を
手を洗い清めたら墓前に手を合わせて、お掃除を始めます。
雑草が生えていれば草むしりを行い、ほうきで周辺を掃き清めましょう。
香炉に残ったお線香の灰や花立てに残っている花を取り除いて、墓石を水洗います。その際、硬いたわしで強くこすると墓石をいためるので、注意しましょう。汚れが目立つ箇所に洗剤を使用すると、そこから石割れが起きる事もあります。水洗いで落とせない汚れが気になる場合は、石材店に相談しましょう。
取り外すことのできる花立てや湯飲みなどがあれば、洗い場で洗ってきれいにします。
お花やお供え物を供える
掃除が終わったら、手桶にきれいな水を汲み柄杓で墓石に打ち水をして清めます。
お花は菊の花に限らず故人様が好きだったお花を用意しますが、一般的にトゲがないものを選びます。ユリは花粉が落ちると墓石にシミがつく場合があるので、予め取り除いておくと良いでしょう。
故人様の好きだった食べ物や飲み物をお供え物する場合は、下に半紙を引くと丁寧です。
まれに、お酒が好きだった故人様を偲んで、お酒を墓石にかけたりする光景を見た事がありますが、墓石にシミや匂いが残る原因にもなるのでお勧めしないと、石材店の方から聞きました。封を開けずにお供えしても供養になるそうですが、どうしてもの場合は、湯飲みなどにお酒を注いでお供えし、帰るときには湯飲みを洗ってお水を供える事をお勧めされていました。
お線香をあげてお参りを
お参りの最初に、お線香に火をつけて線香受けへ手向けます。その際お線香の火は息を吹きかけて消さず、手ではらうようにして消しましょう。その後、お数珠を手にかけお墓に向かって合掌します。
後片付けも忘れずに
帰るときには、お供え物をそのままにしておくと、カラスが食べ散らかしたり墓石にシミができたりしてしまうので、必ず持ち帰ります。(持ち帰ったお供え物は、後で家族が食べてもマナー違反ではありません。)
手桶や柄杓など借りたものは、軽くゆすいで元の場所に返します。
お墓参りはいつ行くのか?
お墓参りは、いつ行かないといけないという決まりはありません。
我が家のように、故人様に会いに行く感覚でお墓参りに行ったり、進学や就職・結婚など人生の節目に近況報告に行ったりする人もいます。
お彼岸とお盆のお墓参りも一般的ですが、それ以外にも以下のタイミングでお墓参りを考える方もいます。
命日・祥月命日(しょうつきめいにち)
故人様が亡くなった日を命日と言いますが、一周忌以降は亡くなった日と同月同日を「祥月命日(しょうつきめいにち)」と呼び、毎月の同日を「月命日(つきめいにち)」と言います。
祥月命日には法要を行いお墓参りする事が多いようです。
大事なことは故人様を想う気持ち
娘を連れてお墓参りをすると「じいじ、パパより背が高かった?」「じいじも会社に行っていたの?」と聞かれたりして、自然と義父との思い出を話しています。お墓参りは先祖供養と思うと大袈裟で身構えてしまいますが、まずは会いに行く事が大切なのかなと感じています。